『紅雀』

Posted at : 2006年 / 09月 / 27日


吉屋信子『紅雀』(ゆまに書房)読了。

昭和8年刊行。『少女の友』連載時には本邦全土の乙女たちの
紅涙をしぼったという戦前少女小説の名作。

まあ内容はお馴染みの、数奇な運命に翻弄される少女が
最後は幸せになりました、というだけのお話なんだけど、
王子様とのロマンスも、涙の母との再会もない、まことに
ザックリしたストーリー。タイトルであり物語のキーである
「紅雀」が終盤になって突然出てくる展開もナゾすぎだし
オチはこのうえなくご都合主義。

ただ、ヒロインがやたらに虐められまくり、不幸のジェット
ストリームアタックの中でマゾヒスティックにうち震える
ありがちな少女小説とはちと違う(吉屋はそうした作品を
「猥褻である」と唾棄していたそうだ)。ヒロインの
まゆみは不幸よりも憐れみに自尊心が耐え切れず、孤児と
なった自分を養ってくれる親切な男爵家を自分から出て行くのだ
(もちろんそっからまたテンヤワンヤで色んな人に迷惑を
かけるんだが)。

お得意の百合成分も多少あるけど、今回はメインテーマでは
ないので、百合マニアとしてはちょっと残念。吉屋の百合
小説再刊はそろそろ打ち止めなのかな。

ちなみにこの本、後年修正された部分を全部オリジナルの
ままにした初版本を現代かなづかいに改めたものなんだけど、
後半ところどころ旧かなづかいが残ってる箇所があるど、
ゆまに書房さん! 校正ちゃんとしてないね。

あ、百合といえば、プロゴルファーの横峯さくらが、なぜか
女子プロレスラーのAKINOとトレーナー契約
を結んだそうで。
AKINOといえばソッチの方面でもガチなお姉さんだが、
さくらちゃん大丈夫なのかアッー!と心配な元アルシヲタのわし。


今日の蛇足。

今日の『GROOVE LINE』最高だったなー。
バナナアイスをゲストに、リスナーから送ってもらったライムで
秀島くんがオリジナルの「ツッパリフミカラップ」を激唱!
「これCD出すから」と無責任に言うピスに、「イヤです、イヤです」
と恥ずかしがる秀島くん萌え〜。でもマジで出して欲しいな。買うぞ!

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