CBSドキュメントで総合格闘技特集

Posted at : 2007年 / 03月 / 15日


アメリカの骨太な報道番組として有名な『CBSドキュメント』で
総合格闘技特集。UFCをマニアの興行から人気TVプログラムに
改革したダナ・ホワイト代表やヘンゾ・グレイシー、マット・
ヒューズ、パット・ミレティッチといったちょっと懐かしい格闘家
(ちなみに全員現役だ)たちのインタビュー映像もあって楽しめた。

ちなみに試合のフッテージはUFCだけでなく、日本のPRIDEのそれも
使用され、石澤がハイアンに秒殺されたシーンも全米に流れた。
ヘンゾが桜庭に腕を外されながらもタップしなかったシーンを
自ら解説するところでは、「ヘンゾいい人伝説」の新たな1頁が
加えられたな。

全体的に取材は中立というかやや好意的なポジションで行われて
いたけど、最後に解説するピーター・バラカンはこーゆーのが
大嫌いなようで、「古代ローマの剣闘士と同じ文明の終末だ」と
嘆いていた。いまだにこーゆー化石みたいな意見を恥ずかしげも
なく言えるのは、もはや老人病だな。こーゆー人ってボクシングや
柔道は歴史があってルールが洗練されている「はず」だから、って
決して暴力的だとか言わないんだよね。

実際問題、ボクシングだってアゴが砕けることはあるし、脳が
やられることだって多い。柔道でも腕がへし折られることがある
のは言うまでもない。番組中でもダナ・ホワイトが、「100キロを
超える完全装備の男たちが全速力でぶつかり合い、全身至るところ
の骨が折れることもあるアメフトが暴力的じゃないって?」と
MMAへの批判に疑義を呈していた。ホント、総合を批判する人って
単に上っ面のヴィジュアルイメージだけなんだよ、昔から。

そういう意味では、日本はいい国だと思うよ。
古来武芸が盛んなことに加え、戦後梶原一騎による「リングの
最強幻想」にどっぷり浸った世代が今や社会の中核だからね。
実際問題、なんでもアリでやったら誰がいちばん強ええんだ!
という全ての男の子が抱く妄想を、条件つきにしろ実現する場
としての総合格闘技を受け入れる下地がどこよりも出来上がっていた。

バラカンは梶原がプロデュースしたカラテ映画とか『四角い
ジャングル』読んでなさそうだもんなあ。可哀想な人だと思うホント。

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