『アサヒグラフに見る昭和の世相』

Posted at : 2007年 / 04月 / 02日


このところひき続き昭和レトロ写真マイブーム。

近所の古本屋にこんな本が転がってたので1と2げっと。
1975年刊なので、この本自体がレトロつってもいいんだけど、収録
されているのは昭和元年から8年(1926-33)までスーパーレトロ。

戦前の激動の時代だけに政治軍事にも大きなページ数が割かれている
けど、個人的にはその辺あんまり興味ない。

むしろ、モダニズム建築全盛(なにしろ現国会議事堂がまだ工事中の
写真まで収録されている)の東京の異国的な街並み、浅草の活気
あふれる猥雑なストリート、ようやく洋装がちらほら見られるように
なった道行く女性たちのファッション(それでも銀座のOLさんの主流
はまだ和装だ)なんかがとても面白い。

来日した飛行船ツェッペリン伯号や、ドイツで建造された当時最大
の巨大全翼旅客機ユンカースG-38の勇姿などもなかなか興味深い。

「エログロナンセス」と言われた風俗の時代でもあって、その辺も
抜け目なく紹介されている。といっても、当時のメジャー誌で
紹介できるエログロなど、着物の裾がめくれて女性のすねが
チラッと見えてる程度のものだけど。それと若い女の子の接客業は
なんでもかんでもエロいとか言ってるページも可笑しかった。
オヤジのセンスというのは戦前から変わらんなあw

オヤジといえば水着ギャルのページもしっかりあったりする。


やはり最近マイブームの玉ノ井全盛時の写真があったのは
収穫だったなあ。当時の雰囲気もよく描写されてていい資料だ。

女学生制服や職業婦人制服図鑑みたいなページもよかった。
女級さんの制服萌え〜。美少女バイオリニストとして当時の
少女雑誌で大人気だった諏訪根自子嬢のポートレートなんかも
載ってて、この人は現代に来ても全然通用する可愛さだなあ。

んで、カメヲタ的には、当時これらの写真を撮ってたのは
なんだったのか?ちうことでね。

ライカA型はすでに発売されてたから、使われてても不思議じゃ
ないけど、でもまあ風景なら蛇腹の大判フィールドカメラが、
スナップならイコンタみたいなフォールディングカメラが
使われてたんだろうなあ。35mmはプロの印刷原稿に耐えうる
フォーマットとはまだ思われてなかったろうし、誌面に掲載
されている当時のアサヒカメラの広告にも「乾板かフイルムか?」
なんて記事があるくらいで、乾板が普通に使われてた時代みたいだし。

ちなみにさすが写真報道誌、ちゃんと当時のカメラの広告も
収録してくれてました。この広告に限らず、原稿はとにかく活字が
小さく、しかも旧仮名旧漢字使いなので、ルーペなしだと
読むのに一苦労するくらいなもんで、モニタ上でも活字が
読みやすいように、かなりでっかくスキャンしました。
よってこのエントリの画像は、どれも少々重いです。
どうぞ悪しからず。



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