いいねえ『よろずや平四郎活人剣』

Posted at : 2007年 / 04月 / 20日


二進も三進も行かなかった『逃亡者おりん』の後なのであまり
期待しないで見た『よろずや平四郎活人剣』、素晴らしかったね。
監督が『剣客商売』のベテラン井上昭じゃ、そりゃ手堅いわ。
計算されつくしたカメラのフレーミングとか、晩飯食うのも
忘れて「ほおーっ」と見入っちゃったよ。

のどかで活き活きした庶民生活の描写、一方で展開する陰謀劇、
カラーの異なる二つのストーリーが平行して実にいいテンポで
進んでいく。脚本も巧みで二時間まったくダレない。

暢気で屈託のない美剣士を演じる中村俊介がまた良い。
事務所の力のせいか、ルックスの割りに仕事に恵まれないきらいが
あるが、深夜のバカドラマで鍛えたコメディセンスがここで光る。
内藤剛志、増岡徹、山田純大(この人たちもみんなイイねえ)と
いったクセモノたちを脇に従えて見劣りしてないだけでも凄いと思う。

まあ正直、殺陣はまだまだのところもあるけど、新桃太郎侍に
較べれば全然合格点だし、若いから伸びしろもある。若手スター
不足の時代劇界にあって、こういう若くて甘い華のある役者を
育てようという感覚も好きだ。フジやテレ朝ならこの主役は
多分通らなかったろうし、テレ東製作ならではの英断だと思う。

ただ謎のテレ東女優・北川弘美だけはいただけなかったけどね。
深夜のエロドラマ『嬢王』の頃からテレ東イチオシなんだけど、
それほど美人ってわけでもないし演技がめちゃうまってわけ
でもないしお乳がデカいってわけでもないし、まあ誰かエライ
さんの愛人なんだべな。ここにもう一人マトモな女優さんが
入れば、またドラマの格がひとつぐっと上がるんだけどね。

あ、あと本田博太郎がいつものエグ味満点に演じる
ニューロティックな悪役もよかったねえ。江戸城の廊下で
内藤と丁々発止するところなんか、ムダのないカメラワークも
あって見どころだった。

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今月買わなかったカメラ雑誌

Posted at : 2007年 / 04月 / 20日
カメラ雑誌、各誌ともなんかいつにも増してパンチのない
特集でしたなあ。『デジカメマガジン』のメイン特集タイトル
「胸キュン!ニコン★」のハジケっぷりにちょっと笑った。
ものっすごタイアップ臭がするけど。「女子カメラ」新刊も
相変わらずわしのアンテナには全く引っ掛からず。

そんな中、「おっ」と思ったのは『中判銀塩写真バイブル』
(日本カメラ社)。銀塩ムックの新刊なんて貴重だわ。
巻頭でアラーキーが、今なんとマミヤ7?で作品作りをしている
とコメントしているところにシビレる。やっぱアラーキーは
ロクナナだよなー。

ただし他の作例はあんまり面白いものはない。シロートが
中判っちゅーとどうしても絵葉書風ネイチャーフォトなんだよな。
蜷川実花のしょこたんポートレートとかも載ってるけど、この人
あんまし好きじゃねえんだよな。フォン・アンワースの和風
アレンジでしょ? 

ブローニーカメラの歴史とか読み物もけっこう面白そうなんだ
けど、1700円(税別)はちょっと高い気も。この値段でこの
判型なら、もうちょっと「あーっ中判いいなあ!」って写真
見せてよ。

しかしビックの新しいカメラ館、天井とか建材むき出しで殺風景
このうえなかったな。ビルが古いせいか照明も暗くて、なんか
どんよりするわ。


(NEW MAMIYA6 + G50mmF4  ILFORD XP2)

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