『トム・ヤム・クン!』@スタチャ

Posted at : 2007年 / 05月 / 06日


やっぱいいなあトニー・ジャーは。
彼のムエタイ・アクションには、ジャッキー・チェン以後停滞して
しまったカンフー映画を超える武闘エンターテイメントとしての
可能性を感じる。ダン!と足を踏み込みながら、全体重を乗せた
前腕を叩きつける独特の打撃フォームはホントにカッコイイ。

今回は脚本もなかなかよく出来てて、舞台がオーストラリアの、
タイ系、中国系、韓国系、ベトナム系と人種が入り混じる
アジア人街というのが面白い。街を牛耳る中国マフィア、
彼らにいいようにやられているタイ人、間をチョロチョロ
やってるベトナム人という構図とか。

敵役も、中国マフィアのボスが一族に白眼視されながらも
野心満々のニューハーフ美女だったりとか、それと手を
結んで暗躍するオーストラリア人のイケメン腐敗刑事とか、
味わい深いキャラ設定がイイ感じだ。

異種格闘技シーンもたっぷりで、「対カポエラ」「対カンフー」
ラストはなんと「対WWE!」。巨人ネイサン・ジョーンズと
タイマンバトルですよ。そーいえばこの人豪州人だった。

技術的にも素晴らしく、特に中盤、マフィアの巨大娯楽施設に
単身乗り込み、ヤクザどもをバンバンぶちのめしながら、らせん
状のフロアを上がっていくワンカット撮りのシークェンスは
凄すぎる。ステディカムで追いかけながら、時に引き、時に
寄り、と計算された演出とライブアクションは並みじゃない。
一体OK出るまで何テイク撮ったんだか。

クライマックスでは何十人という敵の手足を、独特の立ち関節
技でバキバキへし折っていくアクションが斬新。

しかしあの必殺技は反則だろ!w そこだけちょっとガッカリ。

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