ジッツオ90周年展

Posted at : 2007年 / 11月 / 16日


日本カメラ博物館で『ジッツオ90周年展』をやっているというので
行ってみた。

結論から言うと、しょっぱかった。

スペースはごくわずかで、展示品も少ない。
ただ、なぜ少ないかというと、こと三脚に関しては、本格的に生産を
始めた1950年代に、すでに完成してしまっているのだ。ジッツオの
スタイルは。

それ自体が工芸品のように優美なデザイン、官能的なハンマートーンの
外装。それぞれは撮影という行為自体に何の役にも立っていないが、
眺めているだけで男の所有欲を満足させてくれる。まさにフランス
工業デザインの面目躍如である。ジッツオと並ぶプロ御用達高級三脚
であるハスキー・クイックセットが、いかにもアメリカらしい合理主義
一辺倒のデザインであるのとは対照的だ。

脚のロックナットのデザインまで最初期型からほとんど変わっていない
のでは、時代ごとの変遷もそりゃ追えないわな。逆に言うと、90年代
以降、カーボンやバサルトといった新世代材料が実用化されるまで、
ジッツオは40年間ほとんど変化していなかったのだ。このあたりの
「よき保守主義」もヨーロッパならではという感じ。

その他の展示はジッツオが三脚以前に作っていた映画用機材(撮影用
アイリスとか、タイトル撮影用接写装置とか)で、個人的にはあまり
興味をそそられず。立派な年表もあったけど、なにしろ上記の通り
あまりバリエーション豊かな商品があるでなし、やたらと空白の多い
年譜なのだった。ジッツオといえば、機関砲の台座を作っていたことが
有名だが(この事実はジッツオの神話性に大きく寄与していると思う)、
その辺のことも全く書かれていなかったし。残念。

画像はわしの手持ちのG 1371雲台。
十年位前、編集者時代に中判で女の子撮ってた頃に買った。
ぎっちり肉の詰まったアルミの塊であり、ヘッドだけで1kg近くある。
重くて重くて、今はとても持ち出す気になれない。脚はともかく、
せめてヘッドだけでもマグネシウムに買い換えたいが、カネがない。
orz


今日の余談。
『BLUE DROP』、先週あたりからだんだん百合色が濃くなって
きましたな。今週のまったりしたふつーの女の子たちの素描
みたいな話は好きよ。宇宙戦艦みたいな話要らんよな。

Category : カメラ | トラックバック(-) |  コメント:1
 |