『サンキュー・スモーキング』

Posted at : 2008年 / 06月 / 14日


スターチャンネルプラスで『サンキュー・スモーキング』。

タバコ産業を舞台にした毒気たっぷりの風刺コメディ。
主人公はタバコ産業のスポークスマンを務める男。嫌煙運動全盛の
昨今、蛇蝎のごとく嫌われるタバコを、舌先三寸で弁護し続ける
のが仕事だ。

嫌煙運動家、反タバコ運動の急先鋒である政治家、ガンに苦しみ
タバコ会社を訴えた初代マルボロマン(この人は実在する)といった
手ごわい敵を、ああ言えばこう言う口八丁で丸め込んでいく
「情報操作の王」。バックには、まるで妖怪のようなタバコ業界の
タイクーンが付いている。

ひょんなことから彼は、小学生の息子に自分の日々の仕事を
見せることになる。普通のコメディなら、「パパはどうして
そんな悪いことをするの?」という息子の声に良心が目覚めた
彼は、自慢の弁舌で逆にタバコ会社をぎゅうという目に合わせる…
というのがお約束のパターン。

しかしそんな甘ったるい展開では、本当の風刺はできない。
口先と札びらで敵をへこませ、「奇麗事」ではなく「世のホンネ」
を重んじる父親に、息子は深い影響を受けていく。新聞記者との
情事でヘタを打ち、失職して沈没する父親を励ますのもこの息子だ。

かくて彼は、タバコ業界の後ろ盾を失ってなお、宿敵である
反タバコ議員と対決すべく、政府の公聴会へと乗り込んでいくのだが…

わし、こういうふうに「価値の転倒」をとことん突き詰めた
ひねたブラックコメディ大好きだ。本来「良識派」であるはずの
反タバコ議員も、一皮めくれば主張のためなら手段を選ばない
マキャベリスト、タバコ会社に恨み骨髄のマルボロマンは札束を
一目見るや目の色が変わってしまうなんて意地悪な人物描写、
たまらなくイイ。

もちろんタバコ産業が正義になっているわけでもなく、こちらも
同じくらいクズに描かれている。いい脚本だ。演出もキレがよく、
山あり谷あり展開するストーリーが大ヤマを迎えたところで時計を
見ると、まだ一時間。ムダなくすごい密度で話が進んでいるのが
よくわかる。最後まで黒いオチも効いていて素晴らしい。
吹替え版は安原義人さん(こーゆーキャラやらせたら右に出る者
ナシ!)の名演も光りまくりんぐであります。


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大地震

Posted at : 2008年 / 06月 / 14日
早朝までユーロの蘭仏戦見て、眠りが深くなったところで
朝方グラグラっ。いつになく長く続くイヤな揺れだったので
テレビつけたら、岩手宮城で大地震の速報。ひえー。

地震規模の割には人命被害は最悪のケースを免れたようで
不幸中の幸いというところでしょうか。山間部の道路河川の
被害はかなり甚大のようで、地形が変わっちゃってるところも
あるみたいで、こちらの復旧は多分何年もかかりましょうなあ。
被災された方々にお見舞い申し上げます。

そしてこんな大事件の只中でも『しゅごキャラ』放送強行の
テレ東、おそるべし。

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