宮崎勤死刑執行さる

Posted at : 2008年 / 06月 / 17日


宮崎勤が死刑になった。
ようやくだ。

彼が二十年前殺害したのは無力な幼い少女たちだけではない。
彼は日本のサブカルチャーの殺害者だった。

彼の逮捕直後、アニメ、マンガ、特撮、ホラー映画、あらゆる
ヲタク文化がメディアによって面白おかしく叩かれ、社会から
白眼視された。「ヲタクは犯罪者予備軍」というコンセンサスは
二十年たった今もメディアに根強く残っている。それは先日の
加藤智大による秋葉原殺戮直後の一部報道を見ても明らかだ。

この数年、個人的にも「宮崎勤」とはなんだったのか、という
思いが強い。「児童ポルノ禁止法」の美名のもとに、政府が
国民の内心・表現の自由に踏み込もうとしている一方、アニメ
などヲタクがその発展に寄与してきた種種の文化が海外から
評価され始めている現代だからこそ。

コミュニケーション不全、異常な所有欲、性への恐怖と歪み。
宮崎は、当時のヲタクたちの負の要素を凝集した怪物だった。
彼が死んだ今、私たちはその頚木から解放されただろうか。
彼は死の瞬間、自分がどれほどの人の心と文化を殺したか、
自覚していただろうか。

今日はひさしぶりに本棚から『夢のなか』を出して読み直そう
と思う。

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