肥後守

Posted at : 2008年 / 09月 / 22日


ちょっと前にオピネルを買ったんだけど、これのことを「フランスの
肥後守」なんて表現する人がいる。安くて生活に密着した、よく切れる
日用刃物という位置づけがソックリだからだ。

肥後守も折りたたみ式のシンプルなナイフで、わしの父親くらいの
世代の男の子は子供の頃みんな持っていて、工作やエンピツ削りに
使ったそうだ。

もっとも、今は工作にはしゃれたデザインナイフが数百円で売ってる
し、エンピツ削りには電動シャープナーがあるし、そもそもエンピツ
自体、専門職の人くらいしか使わなくなってるしで、肥後守も現在は
ナイフファンのコレクターアイテムになってしまっている。

なんで突然こんな話をするかってーと、今日、近所の八百屋で見たん
です。肥後守。

長ネギ買ったら、これが袋に詰めにくいので、店のおばちゃんが
「青いところ切ったげようか」という。わしが頷くと、おばちゃん
やおら手元の肥後守の刃をシャッと出して、スパッとひと振りで
まな板も使わず、長ネギ3本の葉を見事に落としてしまった。
このスピード感。この切れ味。しびれたねわしゃ。

ツカも刃も、手アカ水アカ黒サビで真っ黒になっちゃってるんだけど、
よく研いであるんだろうね。そして長年ネギやらビニール紐やら
ゴボウやらを裁ち落としてきた、おばちゃんの日常の静かな練達の
技というかね。

ああ、これぞ肥後守のあるべき姿だなあ、かっこいいなあと。

あの独特のスピード感は、ストッパーも何もない、スッと振り
出したら刃が出るシンプルな構造の肥後守ならではだよね。
反面、使ってる間はずっと刃を指で押さえていないといけないので
長時間の作業には向かないのだけど、それゆえに安全な刃物でも
あるんだよね。

やべえ。ちょっと欲しくなってきた。使い道ねえのにwww




以下、関係ない話。

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円形絞りの50mm

Posted at : 2008年 / 09月 / 22日
デジカメWatchによると、ニコンが標準レンズ50mmF1.4をリニューアル、
ペンタックスも、こちらはAPS-C専用レンズだけど、DA55mmF1.4を
発売。どちらも円形絞りを採用してボケ像にも気を配ったとのこと。

最近になって各社採用してる円形絞りだけど、もともとは今はなき
ミノルタが開発し、売りにしていた機構。85年に「αショック」で
業界を席巻したのも束の間、90年代に入ろうかという頃には早々に
二大メーカーにメカ性能で抜き返されていたミノルタの、ほとんど
唯一自慢できる機構が、高級レンズシリーズ「G」に採用されていた
これだった。
※失礼。わしが85mmよりもさらに愛用した100mmF2も円形絞りで、
シャープさボケ味の素晴らしい銘玉でした。また使いたいなあ…

わしは85mmF1.4くらいしか持ってなかったけど、国産でこのレンズ
以上のアウトフォーカスの美しさを見せるレンズはないと今でも
思っている。ミノルタはあまりプロに愛用されることのなかった
メーカーだけど、篠山紀信や会田我路といった美少女撮りに定評の
あるカメラマンが好んで使っていたのは、ミノルタレンズ独特の
柔らかな像と温調な色味にあったのだろうね。

その円形絞りをニコンも採用か・・・
「ニッコールはとにかくカリカリ。シャープだけどボケ味は汚い」
と言われたのももう昔の話ってことですか。

しかしニッコールはフルサイズのボディがあるからいいけれど、
ペンタはせっかくボケに気を遣っても、APS-Cだとミラーボックスの
影響でカマボコボケが出ちゃうんじゃないのかしらん。


画像はEOS20DとEF85mmF1.2L。画面の左側の点光源がバッチリ
カマボコ状になっている( ̄▽ ̄)

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