『インベージョン』

Posted at : 2008年 / 11月 / 10日


ジャック・フィニィ『盗まれた街』四度目の映画化作品をスター
チャンネルプラスにて。わしら世代には「恐怖の人面犬」で
一部に旋風を巻き起こした二度目の映画版『SFボディスナッチャー』
がお馴染み。

そっちに較べると、ぐっと上品でスマートなアーバン不条理ホラーに
仕上がっていて、とても面白かった。小さな町が変質していく恐怖も
いいんだけど、気がつくと大都市全体がエイリアン化している、
自分が訳もなく追われるマイノリティになっている、という恐怖感は、
雰囲気的にはウルトラセブンの『第四惑星の恐怖』に近い。

いつもと変わらぬ都市風景が、奇妙に空虚で不気味に映る印象的な
シーンが多く、個人的に大好きなショットがいくつもあった。
ホームに誰一人いないがらんとした地下鉄に、キッドマンが乗り
込むシーンとかすごくイイ。

昔の作品では植物エイリアンによって変態させられ同化してしまう
という設定だったのが、こちらではウイルスになっているのも
今日的。感染後、ノンREM睡眠に入るとエイリアン化する、という
設定をうまく活かしていて、感染してまったヒロインのニコール・
キッドマンが、追ってくるエイリアンだけでなく、睡魔とも
闘わなくてはいけないクライマックスのストレス感がたまらない。

さらに面白かったのは、同化した人々が文字通り「同一化」する
ことによって、なんと世界中から紛争や宗教対立が消えていく
というアイロニー。もしかしたら、完全にエイリアンに侵略された
後の地球は、永遠の平和が訪れたユートピアだったのではないか。
一味ひねったテーマの提示がまた『ボディスナッチャー』とは
違うテイストの70年代っぽさでよかったなあ。

あとニコール・キッドマンの乳の凄さも再認識しますたハイ。

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