
リボルテック・クイーンズブレイドのやられ顔があまりにエロいので、
イジメ役のフィギュアが欲しくなりました。アマゾンを見ると、同じ
リボルテック『北斗の拳』のウイグル獄長が1800円ちょっとの安売り。
すかさずぽち( ̄▽ ̄)
こうして立体化された姿を見ると、やっぱり北斗のキャラクターは
フラゼッタなんですね。ラオウの甲冑乗馬の姿が「デスディーラー」
まんまなのは有名ですが、このウイグル獄長はカール・エドワード・
ワグナーの傑作ファンタジー「紅いケイン」の表紙絵が元ネタ
でしょう。ま、それはともかく、
泰山流千条鞭!

ゴリマッチョぉぉぉぉ!
獄長、切れてます切れてます!

この暴力的な筋肉、凶悪な形相、そして充実しすぎの鞭セット。
まさに乙女キャラたちの責め役にピッタリであります。
ま、我が家にお迎えしたからには、当然こうなりますw
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スターチャンネルプラスにて。
『ショーシャンクの空に』『グリーン・マイル』と、スティーヴン・
キングの小説を格調高い人間ドラマとして描き出してきた名匠
フランク・ダラボン監督が、キング初期の傑作中編ホラーを直球で
映像化。「癒し」も「救済」もない、本格B級モンスター映画です。
嵐の翌朝、湖の向こうに湧き出す謎めいた霧。
停電。街道を疾駆していく軍用車の列。
ショッピングセンターに現れた、血まみれの男。
開幕から恐怖の予兆をテンポ良く畳みかけてくるダラボン演出の
リズム感が実に心地よい。人間を貪り食う怪物たちの描写はまあ
平均点というところですが、そこは人物描写に抜群の冴えを見せる
ダラボン監督、映画の後半、「恐怖の主眼」は、襲い来る怪物たち
ではなく、スーパーマーケットに閉じ込められた人々の心理的圧迫
と狂気に置かれることになります。
平和な時は町の嫌われ者だった狂信的キリスト教徒のオバサン
(キングはこの設定が大好きで、同様のオバサンは繰り返し多くの
作品に登場します)が、絶望と恐怖にかられた人々のカリスマに
なっていく不気味さ。そこにいつしかカルトが形成されていく恐怖。
主人公たちは、閉ざされたスーパーの店内で、異世界の怪物とだけ
でなく、このカルトとも心理的に戦うことを強いられます。
狂ったオバサン役のマーシャ・ゲイ・ハーデンの憎たらしい演技は
絶品。気づけばこのオバサンの信者になっているDQN店員役
ウィリアム・サドラーもいい味です。ハレルヤー!
基本的にこれまでの映画化作品同様、非常に原作に忠実なんですが、
驚いたのはラストシーンの大胆な改変でしょう。原作が99%の絶望の
中、1%の希望を暗示させて幕切れになるのに対し、こちらは110%の
絶望でエンドマーク。確かに原作の暗示は映像化しにくいとも思う
んですが、劇中、何も悪い事をしていない主人公とその幼い息子が、
どうしてこんな目に合わなきゃいけないのー!とヤリキレナイ思い
になること請け合いです。
「人生って、そういう不条理なもんさ」というメッセージなのか、
それとも「完全な絶望の中にあっても、それでも人間は諦めては
いけない。それを放棄した人間には悲しい報いが訪れる」という
ことなんでしょうか。はてさて。
まあ個人的には、原作のラストをこのうえなく印象的なものにして
いる(これがあるからこの小説が大好きと言ってもいい)、あの
怪物がちゃんと出てきてくれたので、それだけでもう合格なんです
けどね、はい( ̄▽ ̄)