『ドゥームズデイ』

Posted at : 2009年 / 09月 / 25日


先日、ばったり池袋で遭遇した秋葉鮫隊長がこんなことを。

「ドゥームズデイ見たか!」
「いや、見てないですけど」
「女が廃墟でモヒカンと戦うんだよ!」
「見に行きましょう!」

てことで、『マッドマックス』と、そこから派生した80年代ボンクラ
世紀末映画の群れをこよなく愛するわしと隊長は、勇躍新宿ミラノへ。

見ました。

予想以上のスーパーボンクラ映画でした!(ほめてます)

血しぶき!斬首!銃撃!カーチェイス!そしてオッパイ!
映画に求められるすべての、そして昨今の小うるさいレーティング
至上主義によって薄められた歓喜と輝きが、ここにはあります。
(繰り返しますが、ほめてます)

『ニューヨーク1997』や『マッドマックス』シリーズに構成が
そっくりだって? これはオマージュですよインスパイヤですよ。
いえ、より正しく言えば、『マッドマックス2』の大ヒット後、
レンタルビデオ店にあふれ返ったイタリア製へっぽこ世紀末
アクション映画の正当なる後継映画いうべきでしょう。
イギリス映画ですけど。

舞台は近未来のイギリス。
致死性が極度に高く、治療方法のないナゾの伝染病の蔓延に恐れを
なした英国政府は、ブリテン島の北半分を巨大な鉄の壁で隔離する
強硬手段を取る。疫病に冒されたスコットランドは見捨てられ、
人々は死に絶えた…

軍によって壁が閉ざされたその夜、争乱の中で片目と母親を失った
幼い少女が、奇跡的に壁の向こう側へと救出される。
25年後。少女は警察特殊部隊の凄腕指揮官へと成長していた。
決して感情を表すことのない、隻眼の女殺人マシーン・エデン。

そんな時、壁のこちら側のイングランドで、ついに疫病が発生する。
一方、壁の向こうのスコットランドでは、存在しないと思われていた
生存者が確認される。ということは、向こうには治療薬があるはず。
政府の密命を受け、エデン率いる特殊部隊が、廃墟と化した
エジンバラへ突入する。だがそこは、文明と秩序が崩壊し、人が
人を食う戦慄の魔都だった…果たしてエデンは治療薬を発見し、
魔都エジンバラから脱出することができるのか!?

もうちょっと片目のギミックをうまく使えばよかったのに、とか、
敵のモヒカンのボスがバカ過ぎるし弱過ぎるとか、うるさい
ツッコミを入れようと思えばいくらでも入れられます。でもね。

こまけえ事はいいんだよ!

暴力と蛮性だけが支配する悪夢的ディストピアで、黙々と敵を
屠っていくスーパーヒロイン。そしてそれを彩る過剰な流血と
残虐描写。映画の世界から忘れられつつあったゴア・アクションを、
現代的な映像技術とスピード感で描ききったそのスタイルを
愛でずして、なんの映画好きか!

マニカロニ・ボンクラアクションの衣鉢を継ぐ挑発的なスタイルで
ありつつ、予算は贅沢です。セットにケチくささはないし、立ち
回りは迫力満点。爆発シーンはたっぷりあるし、本物の軍用ヘリも
何機も出てきますよ。ボブ・ホスキンスやマルコム・マクダウェルと
英国の大物クセ者俳優もどっかり存在感を示してますし、ヒロインの
ローナ・ミトラはとにかくカッコイイ。政府の黒幕である、いかにも
イギリスらしい冷酷な貴族政治家を演じたデヴィッド・オハラも秀逸。

心に童貞袋をぶらさげた男どもは、すべからく見るべし!

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