『つぼみ Vol.7』かんそー

Posted at : 2010年 / 08月 / 15日
コミケも行かず今日もファミレスに居座って原稿書き。
一日どえらい炎暑で、夕方店を出たらまだ30度以上。思わず
クラッときました。有明に吶喊した皆さんは熱中症とか大丈夫
だったでしょうか。


てことで「つぼみvol.7」感想。
今回は個人的にがっつり表紙買い( ̄▽ ̄)

カラー口絵はヤスダスズヒト。友だちの髪をいじる女子高生ちゃんたち。
ページをめくったオチも含めイイ雰囲気。

巻頭はおなじみ吉富昭仁『しまいずむ』。2本目は好きです。

水谷フーカ『ロンリーウルフ・ロンリーシープ』。
病院でたまたま居合わせた二人は同姓同名・生年月日も一日違い。
運命的としか思えない出会いだけど、片やガテン系労働娘、片や
ふわふわお嬢さま。惹かれ合いながらも遠慮し合って近づけない
二人のやきもきドラマ。前回に続きコメディ色は控え目。初の
連載ものに期待。

かずといずみ『めとらば』
スター街道を歩み始めた女流小説家。ただし家事はからきし。
「お嫁さん派遣」のコピーにやられて、家政婦を雇うことに。
やってきたのは着物の似合う清楚な和風美少女・小桃ちゃん。
可愛くて家事は万端、しかもヒロインが昔少女小説を書いていた
頃からの熱烈なファン。ヒロインはいつしか、人間としても
作家としても小桃に甘え、一線を越え始める。設定も画風も
非常に男性的ですが、高慢なヒロインの描き方は女性ならでは。
後編の決着が気になります。全然関係ないんですが、昔とある
ネトラジで、女性エロゲ声優さんたちが「あたしらだってメイド
さん欲しいよ!メイドさん演じてる場合じゃねえよ!」と叫んで
いたのを思い出しました。

コダマナオコ『レンアイマンガ』#2
やり手編集者羽田は、担当するマンガ家黒井先生があまりに暗く
引きこもっているため、取材と称して強引にオサレスポットへと
連れ出す。案の定迷子になってしまう黒井先生だが…。初回から
一転、羽田が百合的感情に目覚めるイベント。ようやく本線に
乗り入れた感じで、いいですね。

カサハラテツロー『タンデムLOVER』#3
SFロボットもの3回目。悪くないんですが、やっぱり誌面からは
浮いてる気がします。

かがみふみお『なかよしにっき』
おっとまたビッグな有名どころが参戦です。犬上すくねの時にも
思ったんですが、なまじメジャーでやってた人は逆にこういう
「特殊ジャンル」を手がけると、上っ面をなぞるだけで終わって
しまう印象が否めません。もさっとした画風もちょっと。

大朋めがね『Green。』#2
あれっ。うーん。5回連載ということで期待したんですが、雰囲気
マンガで終わっていました。まあ雰囲気マンガも女性コミックの
重要ジャンルですけれども。個人的にはちと残念。

三谷知子『ニックネームアパート』
アパートに一人暮らししている小説家志望の女の子。近所付き合い
もなく、物音や料理の匂いから、顔も知らない同じアパートの住人に
勝手にニックネームをつけている。ふとしたことで出会った隣人は、
料理上手で美人の素敵なお姉さん。このひとは、どのニックネーム
のひとでしょうか。キャラの表情がとても魅力的で、構成もしっかり、
オチも効いていて歯切れのイイ短編です。

杉浦次朗『わんらぶ』
前作に続き、わんこ擬人化もの。個人的にはもうひとつ。

きぎたつみ『ロンサム・エコー』中編
前編を読んだときには、先生がフシギ少女の生徒を追いかける話
なのかなと思いましたが、中編では一転、先生の側にナゾの美女
出現で、フシギ少女の方がイライラヤキモキする展開に。「山猫
ちゃん」というフシギ少女のあだ名がなかなかハマってていい
ですけど、後編できちっとオチるのかしらん。

藤が丘ユミチ『エンドレスルーム』#2
引き続き苦手です。

磯本つよし『ガールズライド』#3
バイク少女コンビ、海へ行くの巻。ストーリーはあるようなない
ような。しかし伸びやかな動感あふれる、かつ細密な画風は
魅力的。

縞野やえ『ダーリン・ダーリン』#2
こちらも引き続きいまいちです。狙いとしては百合ップルの痴話
話なんですが、片方が妙に雄臭いキャラなので、「女子同士」の
意味性が薄くなっているんですね。特にマンガという記号言語では。

由多ちゆ『わたしの花』
下校中の女子高生二人の、なにげない日常会話に漂うほのかな
百合空気を描きます。いわゆるマンガキャラ言語ではない、少女の
ライブな言語感覚は新鮮。画力はやや未成熟。

ナヲコ『プライベート・レッスン』#4
前回登場した、お姉ちゃんの側に現れたナゾの美女の正体と過去が
語られます。ほんわかしたタッチにブレがなく、安心して読めます。

玄鉄絢『星川銀座四丁目』
今回は掌編+再録。お風呂話なのでちょっと色っぽいです。

今回もアンソロとしてはよくまとまったクォリティでしたが、
隔月刊化を見越して連載ものが増えたせいでしょうか、
「コレが目玉」と思う作品がなかった印象。あ、目玉は付録の
画集ですねそうですね。




それにしても『みつどもえ』アニメ版のイマイチ感は異常。

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