『シン・シティ プレミアム・エディション』

Posted at : 2006年 / 11月 / 19日


近所のブクオフにあったので買っちゃった。
『シン・シティ』DVD

フランク・ミラーの超暴力グラフィック・ノベルを忠実に、
というかコミックのコマ割、構図をそのまま絵コンテにして
映像化したという、おそらくコミックの映画化作品としては
史上最もエクストリームな手法をとったクレイジー・ムービー。

『スパイダーマン』以来、コミックに入れ込んだ監督が
原作を尊重して映画にする例がぐっと増えたけど、台詞の
一字一句も変えずにスクリプトに写しただけという徹底
ぶりは本作にトドメを刺すだろう。

結果として画面はほとんどモノクロ、目を覆う凄惨な暴力
描写、そしてアンハッピーエンドも原作どおりで、このどれ
ひとつとっても今のハリウッドではNGサインの大行進
よくもまあこれだけの大作映画にしたなあと不思議に思ってた
のだけれど、DVD収録のメイキングを見て色々ナゾが解けた。

まずハリウッドを離れてロバート・ロドリゲス監督お膝元
オースチンでクラインクイン。セットは組まず、ほとんどの
シーンを合成用のグリーンバックで撮影。カメラのフレーミング
も照明もほとんどロドリゲス監督がひとりでやり(ついでに
音楽もやっている)、役者もスケジュール合わせをほとんど
せず、体の空いてる人からどんどん単体で撮影。カラミや
格闘シーンすら単独で撮った映像をフォトショップで合成した
というのだから恐れ入る。

結果として撮影時間はムダな待ち時間がなくなり大幅な短縮。
ロドリゲス監督によると撮影時間の短縮は大幅な予算圧縮に
なるんだそうな。このゴージャスな映像美は思いの他低予算で
作られていたらしい。

面白かったのはハリウッドに不信感たらたらで気難しい
フランク・ミラーを口説き落とすために、ロドリゲス監督
がわざわざテスト・フィルムを作ったというエピソード。
しかもスター俳優のジョシュ・ハートネットを呼びつけて
(まだ権利もないのに)本格的に撮っちゃったというのが
また。わずか3分くらいのシーンとはいえ、凄い話だ。
それで結局ミラーも乗り気になり、件のショットはしっかり
本編の幕開けに採用されて全く損はしなかった訳だけど。

このところのロドリゲス監督は『スパイキッズ』シリーズ
なんかですっかりジャリ向けCG映画監督になっちゃって…
なんて思ってたんだけど、そこで得たノウハウで最も
映像化困難なミラーのモノトーンな世界をしっかり
映画にしてしまったあたり、やっぱり並みじゃないね
この人は。ちなみに1シーンゲスト監督したタランティーノ
はいまだにデジタルが苦手らしく、すっかりデジタル小僧に
なっちゃった後輩ロドリゲスに「まあそんなこと言わずに」
と口説かれてスタジオにやってくるあたりもメイキングの
見どころだったりして。

あとプレミアム版の特典に収録された、撮影中にブルース・
ウィリスが近所のライブハウスでやったチャリティ・ライブ
映像はレア。ウィリスは80年代に"RESPECT YOURSELF"という
曲でビルボードトップ10も飾ったシンガー歴があるのは有名
だけど、歌唱力は全然衰えてないんだね。ブルースハープも
イカしてた〜

Category : 映画 | トラックバック(-) |  コメント:0
<<イルミネってるねー | ホーム | 松たか子 with New FM2キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!>>

Comment List

Comment Form

 |