『森山大道 路上スナップのススメ』

Posted at : 2010年 / 10月 / 31日

『森山大道 路上スナップのススメ』(光文社新書)を読みました。
常に路上にあり、路上にこだわり続けるスナップの巨人が語る
スナップの奥義、そして創作哲学を聞き書き形式でまとめてあります。

本を読むのが苦手な人は、序章だけ読みましょう。そこにすべてが
集約された一文があります。

『歩け。とにかく歩け。それから、中途半端なコンセプトなどいったん
捨てて、なんでもかんでも、そのとき気になったものを、躊躇なく
すべて撮れ』

序章にはもうひとつ、卓抜した言葉があります。

「でも、街はいたるところが異界だからさ、街をスナップするって
ことは、その異界を撮るっていうことなんだよ」

荒々しく攻撃的なプリントで平凡な都市風景を異界へと変貌させて
きた森山ならではの名言であります。

この二つのくだりを読んで興味をそそられない人は、もうスナップ
写真にはハナからご縁のない方でしょうから、本書に用はありません。

ところで森山は、2008年頃からデジタルカメラを使っています。
来年には初のオールデジタル撮影の写真集も予定されているそうな。
銀塩プリントの圧倒的な個性で世界的に名高い森山ですが、本書には
こんな言葉もありました。

「もう無理だよ。僕は、デジタルでやったほうがいいって思ってる」

このあとも、完全にフイルムへの未練がないともとれる言葉が続き、
正直フイルムもいいなあと思っているわしなどは、けっこうショック
だったりします。

でも終章のこの言葉を読むと、やっぱりこの人はカッコイイなあと
しみじみ思います。

「本当なら、僕の写真集からも(C)を外したいぐらい。(中略)
複写ご自由にということ? そう、そういうこと。だって所詮、
コピーなんだから。鼻の穴膨らませて、オリジナリティだ、
アートだって言ってるのを聞くと『なあに言ってるんだか……』
と思うよ」




あ、池袋をウロウロしていたら、消防車キタ━(゚∀゚)━!!!!

新宿書店の隣のラブホでなんかあったみたいですが、大事では
なかったようでした。

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