『エルリック・サーガ』映画化?

Posted at : 2007年 / 05月 / 30日


allcinemaによると、ファンタジー超大作「ライラの冒険 
黄金の羅針盤」を監督したクリス・ワイツが、マイクル・
ムアコックの代表作『エルリック・サーガ』の映画化を
目指しているとのこと。

このニュース、見るの2度目だなあ。何年も前にもこの
ニュース流れたんだけど、結局流れちゃってた。今度は
きちんと動くのかな。

とはいえ、シンプルな冒険活劇である『コナン』や、善悪の
構図がハッキリしている『指輪物語』に較べると映画化
しづらい話だなあと思う。主人公は世界の命運を背負っている
のにグズグズ女々しい性格で、そもそも冒険小説として
そんなに面白くないんだよコレ。

いや、好きだよ。学生時代は夢中で読んだし。
魂を吸う呪われた剣がないと生きられない虚弱体質のヒーロー、
という紹介を初めて読んだのは『コナン』ハヤカワ文庫版の
解説でだった。戦前から60年代のリバイバルブームに至るまで
英米のヒロイック・ファンタシーは『コナン』のエピゴーネン
に終始していたところ、編集者あがり作家ムアコックが、
『コナン』への究極のアンチテーゼとして発表したのがこの
「白子のエルリック」。その短い文章から妄想をパンパンに
膨らませ、ようやくハヤカワ文庫から『メルニボネの皇子』が
出たときは欣喜雀躍したもんだ。

が、シリーズ半ばのストーリー(実質的には後期に書かれた)
は全然ノレなかった。文体には迫力がなく主人公はキザなグズ。
ときどき顔を見せるホモ臭もなんか嫌だった。最終巻である
『ストームブリンガー』の怒涛のような終末的ヴィジョンには
大満足だったけど(現在は再編・再訳されて新シリーズ化)。

つかストームブリンガーというキャラクターが魅力的に描けて
れば、ストーリーは映画オリジナルでもいい気がするね。

個人的には『ルーンの杖秘録』の方が映画化向きだと思う。
ヒーローにはエルリックほどのパンチはないけど、そのぶん
ムアコック作品には珍しく敵や脇キャラが立ちまくりんぐ。
民族全員がキチガイという多元宇宙のイギリスが悪の帝國と
なってヨーロッパを席巻している世界だよ! 映像化したら
めちゃくちゃ面白そうじゃん。

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