『紀元1年が、こんなんだったら!?』

Posted at : 2010年 / 07月 / 31日

スターチャンネルプラスで。
『ゴーストバスターズ』のハロルド・ライミスが監督したコメディ。

はるか昔。小さな村で、原始的な狩猟採集生活を送っている人々。
その中の一人ゼド(ジャック・ブラック)は、狩りもヘタクソ木の実
採りもできない性格はちゃらんぽらんのロクデナシ。ついには村の
最大のタブーである「知恵の木の実」を食べてしまう。

「うおお、アタマがよくなった気がする!」というゼドですが、
実際はボンクラなまんま。しかしタブーを破った罪で、村を追放
されてしまう。シニカルないじめられっ子の少年オー(童貞)と
ともに、ゼドはあてもない旅に出ることに。

世界の果てだと思っていた崖を越えて進むと、そこには農耕牧畜を
して暮らす人々の世界があった。そこでゼドとオーは、お調子者の
羊飼いカインが、弟のアベルを殺害する現場を目撃。そう、ゼド
たちがたどり着いたのは、旧約聖書の世界なんですな。

あやうくカインの共犯者にされそうになりながら、どうにか逃げ
出すゼドたち。

さらに大きな町にやってきたゼドたちは、そこで奴隷にされている
かつての村の仲間たちと再会。しかし助けだすつもりが、またまた
カインにだまされて自分たちも奴隷にされてしまいます。

どうにか自分たちだけ逃亡したゼドとオー。今度は荒野の真ん中で、
我が子をイケニエとして殺そうとしている老人と出会います。
アブラハムとイサクです。「俺は神の使いだ」とテキトーなことを
言ってイサクを助けるゼド。「こうして出会えた祝福として、今
すぐ割礼をしよう。これは神のお告げだ」と言い出すアブラハムに、
「ちんこの先っぽ切れなんて神さまの言う事聞けっかよ!!」
と吐き捨てて、またまた逃げ出すゼドたち。

今度は目的地があります。アブラハムに聞いた悪徳の都ソドムです。
「男は美食に肥え太り、女は淫らで誰とでもセックスする街」と
聞いて、行きたくない男がいましょうか(いやいない)。
かくしてゼドたちは、ソドムの門へとやってきたのですが…


全編おバカと下ネタ満載のおポンチコメディ。ライミス監督は
ユダヤ系なのに、聖書ネタとかよくやりますねえ。アブラハムが
「神はこの土地を我らヘブライの民に約束された…」というと
すかさずイサクが「他の人たちには伝え忘れたみたいだけど」
と突っ込むあたりは、イスラエル情勢へのチクリとした皮肉にも
聞こえます。

もっとも、ソドム到着以降は、結局悪い王様と神官長の圧政から、
ゼドが街を解放するというありがちな展開。『ライフ・オブ・
ブライアン』みたいに徹底的に聖書世界を茶化してふざけのめす
まではいかないあたりは、ちょっぴり残念。とりあえずライミス
監督には、『ゴーストバスターズ3』を面白く撮ってもらいたいなと。

吹替え版でブラックの声をアテたのは、芸達者声優の三宅健太さん。
高木渉さんもいいですけど、こちらもなかなかでした。こういう
アドリブの効く若い世代の声優さんがいると、吹替えがますます
楽しみになります。


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